
猫に玉ねぎは危険ってホント?
猫にとって「玉ねぎ」は、とても危険です。玉ねぎだけでなく、長ねぎ、ニラといった「ネギ科」の物は、猫の赤血球を破壊してしまう成分が含まれています。
もし、猫が食べてしまうと貧血、発熱、下痢、嘔吐などの症状を引き起こしてしまい、場合によって命を落としてしまうほどの危険性があるのです。
例えば、ネギの付いた焼き鳥(ねぎま)を食べている時に猫が欲しがっているからといって、軽い気持ちであげてしまうと大変なことになってしまう可能性があるのです。

他にも猫が食べてしまうと危険な物はたくさんあります。
(猫が食べてしまうと危険な植物は700種類以上だと言われています)
これから猫が食べると危険な食べ物と植物についてご紹介させていただきますので、あなたの愛猫が危険な物を食べてしまわない為の参考にしてみてください。
猫にとって危険な食べ物一覧
「カカオ類」
チョコレートやココアといった「カカオ類」には、テオブロミンという成分が含まれています。
この成分は猫が中毒を起こしてしまう危険があります。
嘔吐、下痢、発熱、けいれん、といった症状を引き起こしてしまうのです。
そして、症状が重症化すると命を落としてしてしまう可能性もあります。
たとえ少量でも危険なので絶対にあげないようにしてください。
「コーヒーやお茶」

コーヒーやお茶に含まれるカフェインは、中枢神経を興奮させて人間の場合は眠気を覚ますなどの効果があります。
ただ、猫がカフェインを摂取してしまうと刺激が強すぎて下痢やけいれん、失禁などの症状を引き起こしてしまう可能性があります。
あとは、紅茶も同じように危険なので与えないようにしてください。
「アルコール類」

アルコールはとても吸収率が良く、摂取してしまうと30分~60分で嘔吐、下痢、震えなどの症状があらわれます。
お酒を飲んでいて、近づいてきた猫に面白半分でアルコールを飲ませてしまうと場合によって命を落としてしまうほどの危険があるのです。
「ナス科」

ナス科の植物(ナス、トマト、ジャガイモ)といった食べ物を猫に与えると、呼吸困難、めまい、嘔吐、下痢といった症状を引き起こしてしまいます。
人間にとっては体に良い物でも、猫にとっては毒になってしまうのです。
「桃」

桃には、シアン化水素を排出する生産配糖体という物質が含まれています。
この物質は人間に害は無いですが、猫が摂取すると危険な状態になってしまいます。
梅やアーモンドなども与えてしまうと危険です。
「貝類」

貝類は紫外線に反応すると毒素を持つ性質があります。
この成分が猫の体に入ると日光に反応して皮膚炎を引き起こしてしまいます。
スポンサーリンク
猫にとって危険な植物とは?
「スズラン」
スズランは「キジカクシ科」の植物です。
キジカクシ科の植物は猫にとって猛毒で、もし食べてしまうと数時間後に嘔吐や下痢、腹痛などを引き起こします。
そして、腎不全になり命を落としてしまう危険性もあります。
「チューリップ」

チューリップは「ユリ科」の植物で球根の部分が危険となっています。
皮膚炎や呼吸困難、心臓マヒなどの病気の原因となってしまいます。
「アジサイ」

アジサイには、青酸中毒を引き起こす成分が含まれています。
猫だけでなく、人間や他の動物にとっても危険な植物で大量に食べると命に関わる危険な状態になってしまいます。
「サツキ」

サツキは、ツツジの仲間で花の蜜や葉に含まれる成分を猫が摂取してしまうと、視力障害や嘔吐、よだれ、下痢といった症状を引き起こしてしまいます。
同じツツジの仲間である「アザレア」や「シャクナゲ」も同じ症状を引き起こしてしまいます。
シャクナゲの場合は、さらに筋力低下や昏睡状態などの症状を引き起こします。
「ユリ」

ユリは、植物の中で猫が食べると最も危険な植物だと言われています。
ユリの花全体に毒性があり、食べてしまうと急性腎障害を引き起こして命を落としてしまう危険性があります。
「ヒヤシンス」

ヒヤシンスは猫が触れてしまうと皮膚炎を引き起こしてしまいます。
そして、もし食べてしまうと激しい嘔吐をしてしまいます。
「ホオズキ」

ホオズキは、ナス科の植物で種子に強い毒性があります。
もし食べてしまうと呼吸困難、めまい、腹痛、嘔吐、下痢といった症状を引き起こしてしまいます。
「アサガオ」

アサガオは、種の部分に毒が含まれています。
食べてしまうと、吐き気、嘔吐、下痢などの症状を引き起こしてしまいます。
「パキラ」

パキラは育てやすい観葉植物として多くの家庭にありますが、毒を持つ植物でもあります。
種子の部分に毒があるので、猫が近づかないように注意してください。
「ポトス」

ポトスは「サトイモ科」の植物です。
サトイモを洗うと手がかゆくなったりしますが、それはシュウ酸カルシウムが含まれているからです。
同じようにポトスにも含まれていて、食べてしまうと口の中が腫れ上がり、口や皮膚が炎症を起こしてしまう原因となってしまいます。
さいごに
人間と猫では、基本的に食べれる物が違います。人間は雑食で、猫は肉食なので人間は食べることができても、猫にとって危険な食べ物はたくさんあります。
何かを食べている時に、いい匂いがすると猫は近寄ってきて欲しがります。
ただ、人の食べている物のほとんどは味付けをされています。
塩や砂糖などで味付けをしていても人間は問題無く消化しますが、猫には刺激が強すぎるのです。
特に塩分は、腎臓に大きな負担がかかってしまいます。
塩焼きをした魚を欲しがったからといって安易に食べさせてしまうと、腎臓が弱い場合は命に関わるような危険な状態になってしまう可能性もあるのです。
猫は、生後6ヶ月までに食べた物を「食べ物」として認識します。
なので、それまでにキャットフードしか与えていないと人間が食べている物をあまり欲しがったりしないです。
反対に、子猫の頃にキャットフード以外の物を食べさせるとずっと欲しがるようになってしまいます。
愛猫の健康を考えるなら、どんなに欲しがっても人間が食べている物を与えないようにしてあげてください。
この記事へのコメントはありません。